高分子科学:重縮合と重付加

みなさんはじめまして。シマゲンと申します
本日は高分子科学における内容をまとめます。第一回目です。

 

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重縮合と重付加には通常、2種類のモノマーが必要。

酢酸+エタノール→酢酸エチル
が生成する反応を「縮合反応」と呼ぶ。このとき、酢酸がテレフタル酸エタノールエチレングリコールというように、両者とも2官能性になると、高分子が生成される。
この反応を「重縮合」と呼ぶ。この種の反応では、水や塩酸などが副生成物として出てくるのが特徴です。

重縮合の例として
①ジカルボン酸とジオールからのポリエステル
②ジカルボン酸とジアミンからのポリアミド
がまず挙げられます。

 

 

前者の代表的な高分子はポリエチレンテレフタレート(PET)です。飲料用ペットボトルやポリエステル繊維に広く用いられます。

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ポリアミドの代表はナイロン6やナイロン66で、繊維として使われるとともにエンジニアリングプラスチックとして射出成型品としても使用される。

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ナイロン6:εカプロラクタムに水を加えて加熱し、加水分解によってカルボン酸を得る。
                  窒素気流下で加熱、減圧脱水してナイロン6を得る。

ナイロン66:アジピン酸とヘキサメチレンジアミンを反応させる。

 

一方、ジイソシアナート化合物とジオールとの反応でポリウレタンを生成する。この時には副生成物がなく、この反応は「重付加」と呼ぶ。
重付加反応で生成する高分子で有用なものはポリウレタンです。反応性が高いイソシアナート基(-N=C=O-)とアルコール基をそれぞれ2つ持ったモノマー同士を反応させるとポリウレタンとなる。

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ポリウレタンの応用例は塗料、接着剤、ウレタンフォーム、ジャージや水着に用いる繊維、人工皮革、自動車の内装品など様々である。

さらに重付加で有名なものとしてエポキシ樹脂がある。2分子のエポキシ化合物は1分子の一級アミンを付加させることで得られる。

 

ふう。今回のテーマは以上になります。記事制作時間は1時間ぴったしです。この作業が私のアウトプットになればいいなと思います。それでは失礼します。