12月29日 2021年shimagen賞 読書部門

みなさんはじめまして。シマゲンと申します。

今回の記事は私がこの1年間で読んだ本を紹介していこうと思います。
今年は去年と比べて、たくさん読んでいきました。
小説や漫画がメインですが、中でもこの本はまた読みたい、ドラマやアニメ化されているものも見ようと思った作品とも出会えました。

最大10点として、紹介していきます。完全自分の主観であり、批判的な部分もあると思いますが、その点はご了承ください。

それでは、、、

 

 

桐島、部活やめるってよ 8点

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数年前に話題になっていた作品ですね。ドラマ映画化もされていた作品です。
この作者朝井リョウさんは自分と同じ岐阜県の出身の作者で、これまで一度も熟読したことなかったので、読んでみました。

桐島というバレー部員が突然退部してしまい、それがきっかけで同じ高校のある5人の登場人物が変わっていく様子が描かれた作品です。

この作品が面白いのは、作中で桐島という人物が一度も出てこないことです。一度、高校生の時に読んだことはあったのですが、内容も忘れていました。読み始めたらすぐ読み終わってしまいました。

シマゲンの高校生活と比較して読んでいくことで、自分の懐かしい思い出なども浮かんできました。是非読んでみてください。

 

 

②常古物語 光の帝国 3点

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恩田陸は小説家で有名ぽいですが、この作者の作品を読むのは初めてでした。
常野一族という謂わば超能力を使える一族が描かれた短編集です。
はじめのうちはスラスラと読めていたのですが、核心的な部分が描かれておらず、半分くらいまで読み、その後は読みませんでした。

一編における内容は短く、読みやすさはあるが、内容が入ってこなかったです。自分にはこのファンタジーな世界が難解過ぎたのかもしれません。

 

 

アイネクライネナハトムジーク 6点

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伊坂幸太郎作品はこれが初めてでした。こちらも有名作家のおひとり。
アイネクライネナハトムジークといえば、モーツァルトの作曲した音楽のタイトル。

いろいろなひとの恋愛や結婚をテーマとした日常的な作品。短編集で読みやすかったです。なんとなく読んだ後に明るい気持ちになれました。
登場人物の時代を行ったり来たりして、混乱した覚えもあります。しかし、登場人物の繋がりが見えたときに面白いと思えました。

 

④パプリカ 4点

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これ確かアニメ映画になっている作品です。

ミステリー作品です。主人公の女性はパプリカと呼ばれる、ノーベル化学賞を受賞するほどの研究者で、脳科学の技術を使って、他人の夢に侵入できるようになり、それがきっかけで、権力争いや最愛のデブを守る戦いが繰り広げられるみたいな内容だったと思います。

うーん、て感じでした。読んでて面白い!と思った場面が少しあったかん-ってくらいの感想です。世界観が好みじゃなかったと一言です。

 

氷菓 7点

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アニメが有名ですね。見たことはないですが、読もうとした時点で高校生が舞台の作品だということは知っていました。米澤穂信さんは自分と同じ岐阜出身ということで、興味もあり一読。

古典部に入部した主人公が氷菓と呼ばれる文集の過去を追求する話です。ザ青春ストーリーって感じで面白かったです。主人公の性格というか、物事の考え方みたいなのが、ストーリー進めていく中で部員の影響を受け、変化していく姿はよかったんじゃないかと思いました。

 

⑥アキラとあきら 10点

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これ今年か去年読んだか忘れてしまいましたが、非常によかったので紹介します。自分の大好きな池井戸作品。今度映画化も決まっています。

アキラという名前の主人公が2人、それぞれ別視点で描かれています。一人は町工場の息子で、一人は御曹司の息子。違う境遇で育った二人の心理的な描写やそれに関わる人たちの心の変化などが面白かった。

働くことの喜びや悲しみ、苦労。どれも丁寧でぐいぐい引き込まれました。

 

⑦そして、バトンは渡された 9点

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今年、映画化され有名になりました。映画もとてもよかったです。劇中で3回は泣きました。
この作品は家族の温かさや愛情というものがとても伝わってきました。主人公の女の子は実母は事故で失い、実父はブラジルへ。義理母に育てられ、金持ちの義理父に出会い、その義理母はひょんなことから失踪してしまいます。その後また別の高学歴な義理父を紹介され、高校生活はその父親と生活していく。主人公の成長過程が細かく描かれます。

明るい場面も暗い場面も、感動する場面あり、特に父親になるとは何なのかの難しさが伝わってきました。

本当に家族ってええな~って思いました。

※映画見た人へ
ロッシーニ好きな男の子がクリスマスにデパートでアンパンマンマーチをピアノで演奏していたシーン。あれすげーかっこよかったですよね?

 

⑧世にも奇妙な君物語 9.5点

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桐島の作者の作品。朝井リョウの作品はこちらが初めてでした。
テレビで有名な世にも奇妙な物語のような作品です。作者はその番組のファンだそうです。自分もこの作品をきっかけで、テレビも見るようになりました。もこう先生とオーイシマサヨシさんが出てた回のみ。

ホラーもあり、特に最後のどんでん返しが想像できなくてとても面白かった。
当たり前にありそうな日常の設定で、内容もスッと入ってきた。
リア充裁判はタイトルが印象的でよく覚えています。あと、ウェブニュースライターの話もよかった。オチでそこまでするのか!って驚かされた場面が多かった。

図書館戦争 2点

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自分が中学生のころあたりに流行っていたような、タイトルだけ聞いたことあるようなって感じで読んでみました。

ライブラリータスクフォースってかっこいいですよね。ストーリーの背景などは面白いと思って、序盤は読み進めていましたが、話は長いし、戦闘訓練が続いていく中で主人公の変化などがワンパターン過ぎないかと疑問に思う場面が多く、最終的に読むのを断念。
ラブロマンス?どこかつかめない内容でした。映画化もされた作品みたいで、そちらから小説に入った人からの評価は高そうな感じでした。

 

コンビニ人間 9点

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主人公の女性は学生時代から現在30歳になるまで、ずっとコンビニのアルバイトをしているというところから始まります。

普通の人間とは何なのかというのを考えさせられる主人公。コンビニ店員という社会の歯車として働いている時間だけ、生を実感するっていうのがなんか素敵でした。
「普通」とどう向き合うのか、マトモになるにはどうしたらいいかとう主人公の目標を短い内容で簡潔にまとまっており、読みやすかったです。

 

スマホ脳 10点

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今年の親書のランキング1位になったんじゃないかな?
この本読んで、自分たちの生活、人間の進化がどれだけスマホの影響を受けているか。特に悪影響を及ぼしているかを考えさせられました。

これは中学・高校の授業で扱ってほしいです。スマホという名のドラッグはデジタル化が進む世の中では必須の道具ですが、それが自分たちに知らないうちにどれだけ影響があるのか知る機会になりました。

 

⑫考える力を鍛える 思考実験 6点

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漫画なので読みやすい。
ある状況で自分だったらどんな行動を取るかを考え、なぜそうなのか、別の選択肢はないのか、合理的な判断かなどといったことを考えさせられます。

有名なトロッコ問題やテセウスの船など、他にもたくさん挙げられています。

身体と脳・自意識・生命倫理・言語・宗教・芸術・環境・格差などさまざまなテーマで答えの出ない問題を考えます。

普段物事を考えずに生活している人に読んでほしい作品です。

 

⑬Aコース 3点

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バーチャルワールドを体験できるゲームに参加する主人公たち5人が脱出を目指して奮闘する物語。
非現実的な世界で繰り広げる、友情や葛藤が読みやすかったです。
感想ですが、中学生や高校生が考えそうな妄想を書いてみたよって感じでした。
つまらなくはないですが、なんかうっすい。作者は何を伝えたいのかが分らなかったです。

 

アオアシ 10点

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一作品だけ漫画をご紹介。これはマジで面白かったです。
主人公のアシトはJrユースチームに入って、サッカーをする物語です。

試合を重ねるごとに成長する主人公の姿を読んでいくのは面白いです。個性豊かなチームメイトや魅力的な女性陣やコーチ陣など。これがスポーツ漫画の面白さよって感じの作品です。

 

 

 

とても長くなりましたがザっとこんな感じです。
もしかしたら、自分と正反対の感想を持つ作品があったかもしれませんが、その点は申し訳ないです。

来年も読書を続けて、面白い作品があれば紹介していこうと思います。

本日はこのへんで失礼します。